- 15
- Nov.2022
リノベ×DIYで作る「大人の秘密基地」 自分で作り、育てる、気持ちのいい空間
- リノベーション
【Data】
所在地 | 東京都江東区 |
家族構成 | おひとりぐらし |
間取り | LDK+寝室コーナー |
施工面積 | 50㎡ |
築年数 | 48年 |
施工費用 | 800万円 |
仕事も趣味も手の届く範囲に 大胆に展開するワンルーム仕様
築48年のS様邸は、50㎡に洋室2部屋、和室1部屋、ダイニングキッチン、水まわりを詰め込み、細かく仕切られた3DKでした。
Before
こちらの物件をフルスケルトンでリノベーションするにあたり、S様からいただいていたご要望のひとつが「区切らない、ワンルームな間取り」。
「リモートワークなのでここで過ごす時間が長い分、気分的に閉じこもる感じがしない、広い空間がよかったんです。趣味のものも置けて、仕事もくつろぐ時間も楽しめる、居心地がいい場所にしたいと思いました」
このご希望を受け、プランナーがイメージしたのは「大人の秘密基地」。
After
ベランダ側に設けられていた洋室と和室は壁を撤去して、ダイニングキッチンと合体。LDKとベッドを置くコーナー、ワーキングスペースがすべてひと続きで展開する大きなワンルームに仕上げました。
逆に、玄関脇の洋室はWIC(ウォークインクローゼット)と土間に変身。生活用品を収納するスペースをしっかり確保することで、居住空間には厳選したお気に入りのアイテムだけを置いておけるよう工夫しました。
「土間とクローゼットがあるので、床にものを置かなくなりました。そしたら、ロボット掃除機をちゃんと使えるようになって。気分がいいですね」
また、居住スペースとキッチンを壁で仕切らない分、天井と床を視覚的に切り替えるという、遊び心のあるデザインを採用。見晴らしの良さをキープしつつ、空間にメリハリをプラスしました。
自分で塗って切って……DIYで楽しむ“参加感”
S様邸で特筆すべき点は、一部DIYをされたところ。ひときわ目をひくベッド脇の美しいブルーの壁、実はご自身で塗られたものなのです。
「もともとDIYに興味はありましたが、前の部屋は狭かったので、やったことはありませんでした。今回、リノベーションをすることになって、『どこかを自分でやりたい』と思い、壁を一面塗らせてもらいました。
養生は職人さんにお願いして、全部ひとりで塗りました。1日でできるかと思っていましたが、土曜日に下地を縫って一回塗りをしたところで力尽きて(笑)。翌日来て二度塗りをして、結局2日かかりましたね」
使用したのは、「ポーターズペイント」の塗料。リノベにあたってほかの住宅写真などを見てリサーチをするなかで知り、角度によって表情が変わる仕上がりが気に入って選んだのだとか。
「一度塗りの時点では下地が透けて見えちゃって不安だったんですけど、二度塗りしたらいい感じになってよかったなって思います」
このように、「DIYしてみて初めてわかったこと」はほかにもあったとか。土間の棚を設置する際には、紆余曲折あったといいます。
「奥の棚を設置するとき、壁の幅に板のサイズがピッタリ過ぎてはめることができず、急きょ丸のこを借りてきて切りました。やる前は怖いと思っていましたが、YouTubeで切り方動画をしっかり見てからやったので、意外とできるもんだなって思いました。
他にも、壁紙を削ってしまったり、Amazonで購入したレーザーの墨出し器で垂直と平行を測ってから棚を設置したのに、若干ズレていたり。でも物を置けるから、まぁいいかなって(笑)。どこか1カ所でも自分でやってみると、“参加した感”が味わえておすすめです」
リノベは自分の生活を具体的にイメージすることが大切
今回リノベーションするにあたって、S様が大切にしていたことはなんでしょう?
「自分がこの部屋にいて、どういう生活になるかなとイメージしながら、プランナーさんと相談して作り上げた感じですね。僕は調べるのが苦じゃないので、キッチンの床下に敷く防音シートも自分で調べて、プランナーさんに『これどうですか?』って提案したりしました」
こだわり+リサーチ力を発揮して作り上げたS様のお家だけに、DIYした箇所以外にも、オリジナリティがきらりと光る場所がたくさん。
特に照明。「一点豪華主義にしよう」とご自身で用意されたキッチンのペンダントライトは、シンプルながら存在感があり、スタイリッシュな雰囲気を醸し出すのに、大きな役割を担っています。
また、ベッドの上に設置された照明は、ライトをつけると暖かみのある光を放って、ブルーの壁を一層美しく照らします。これは、夜空に浮かぶ満月をイメージして選んだランプシェードなのだとか!
自分の「心地いいライフスタイル」と向き合いながら、リノベに取り組まれたS様。お話を通じて、ご自身で手掛けたからこそ感じることができる達成感と、家を育てる楽しさを教えていただきました。
最後に、またDIYをするならどこがいいですか?とうかがってみました。
「今はこの部屋が気に入っているのでDIYの予定はありませんが、強いてあげると、自転車の置き場所ですかね。今は土間に普通に置いていますけど、前の部屋では突っ張り棒にかけていたんで、いずれはちゃんと置いておける場所がほしいなと思っています」
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